結婚式や披露宴は特に思い入れも無かったので、やらなくてもいいと思っていました。
しかも、こういったものは女性側にやる気がなければ話が進まないこと山の如しです。
婚姻届を提出してからしばらく経つのに結婚式を行う気配を見せない新婚夫婦に業を煮やしたのか、
義父「大切なお嬢さんをお預かりしているのに申し訳ない!」(意訳)
実父「お金なら俺が出すから式を挙げなさい!」(意訳)
と、父たちが怒り出しました。
仕方がないからお茶でも濁す形で食事会でもやろうかな、という気持ちにだんだんなり始めていました。
ある日、食事にポイントを置いて会っているお友達と、ホテル椿山荘のラウンジでやっている季節限定のアフタヌーンティーを頂いてきました。
お高いですが、美味しさと雰囲気代なので致し方ありません。
結婚式場として有名な椿山荘ですが、中に入るのは初めてでした。
待ち合わせより早めに到着したのでお手洗いを済ませようと、ロビーで少しキョロキョロしました。
本当に、少し、お手洗いはどこかなと、見回したのです。
するとスタッフの方がさりげなく「何かお探しですか」と聞いてくださったのです。
うわっっさすが老舗だわ、従業員教育が行き届いていると思いました。
その後とても美味しくアフタヌーンティーを頂いたので、お庭を散策することにしました。
見て回るのにも美しいお庭に「招待客にも楽しい披露宴会場だな」と思いました。
招待されたはいいけれど、手持ち無沙汰な時はお庭を眺めていればいいではないですか。
すれ違うスタッフもとても感じがいいのです。
ふと「ああ、ここなら両親も右往左往することなく安心して任せられるな」と感じました。
そう、懸案だった結婚式場です。
今まで何の候補も浮かんでもこず、自分から探そうとも思わなかった式場です。
レストランウエディングを挙げた友人は、両親や年配の招待客が不慣れな場所で所在なさげだったと言うのが心のどこかに引っかかっていました。
ここなら大丈夫かもしれない。
よし、椿山荘を結婚式場の候補にしよう!
と、決めました。
そんなに大げさにするつもりはないので、念のために調べてみたらありますね、少人数プラン。
食事会風の結婚式にしよう。
ここなら食事会風の催しをした後も、ちょっとお茶でもと遊びに来れます。
またその時にお庭を見るのも楽しみです。
披露宴風なことを行う気になった、大躍進の一日でした。
⇒(チャペル編へ続く)
コメント