読んだら忘れない読書術
樺沢紫苑/著
サンマーク出版
この本の表題のとおり、読んだ本の内容を忘れてしまったことはありませんか?
たまに読んだことさえも忘れて再度、手に取ってしまったことなどはありませんか?
本屋さんで平積みされているこの本を見たとき、これらを解消するノウハウが詰まっているのかと思いました。
実は、違いました。
いえ、少しアウトプットを心がけると記憶が定着すると書かれている項目もありますが、ほぼ読書をすることのメリットが書かれています。
まず、もくじを見たときに8章だてになっていて、さらに細かく読書術についての項目に分かれています。
もくじがギッシリ詰まっている印象なのです。
記憶を定着させることよりも、いかに読書が素晴らしいか、いかに読書に割く時間を作るか、いかに読書のためのアイテムを活用するかに注力されています。
あれ…タイトルは釣りですか?
でも、さすが本を読むと文章力がつくと推奨されている方の文章だけあって、グイグイ読めます。
数少ない記憶を定着させる術として推奨されていた、アウトプット読書術の方法としてSNSに名言を投稿するというのがありました。
それを実践するとしたら
ネット時代とは文章力が試される時代である。文章力がつけたければ、本を読め。
「読んだら忘れない読書術」樺沢紫苑/サンマーク出版
を投稿してみようと考えたほど、読書を特別な時間ではなく、呼吸をするように日常生活に取り入れてみようと思えました。
また、本は躊躇せずに買うことを推奨されています。
銀行に預けたお金はわずかな利息ですが、知識の蓄えは「複利」で富をもたらすそうです。
文章力が云々よりも、これが一番のポイントのような気がします。
著者は医師ですが、患者に必要な病気についてまとめられた小冊子を渡しても読まれないそうです。
それは、読書の習慣がないからだそうです。
読書を習慣にし、読書量を増やすことによって、病気にならない知識や予防や治す方法を患者さんが知ることにつながると考えられるそうです。
これが「読書術」の本を書いた本当の理由だそうです。
釣りだなんて済みませんでした。
手に取ってもらえるように、読書が習慣ではない人でも印象に残るタイトルにされたのでしょうかね?
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