最初に脂肪0ヨーグルトを見たときに
「身体に悪そう」
という印象を持ちました。
油脂はトランス脂肪酸などの「人間が加工するとよろしくないものが発生する」といったイメージがあったので、手を加えられた脂肪0ヨーグルトも身体によろしくないのかと思ってしまったのです。
少しこれについて検索してみたら、みなさんも脂肪0に「何を使っているの? どうやってるの? 大丈夫なの? 」と思われているようでした。
以前、特保を取得していた食用油が認可返上をした騒動がうっすらと記憶に残っていたのかもしれません。
さらに自分の家で牛乳を使ってカスピ海ヨーグルトを作っていたときに、ヨーグルトは材料の脂肪分が少ないと固まりにくいと聞きました。
高脂肪のジャージー牛乳で作るとコクがあってもったりしたものができあがるそうです。
そうだとすると脂肪0のヨーグルトは固まりにくいし、コクがなくておいしくないのではないですか?
脂肪0ヨーグルトは何を材料に使って固めてるのですか?
健康に悪くないでしょうね、ということで原材料を検索してみました。
【明治ブルガリアヨーグルトLB81 プレーン】
原材料:生乳、乳製品
【明治ブルガリアヨーグルトLB81
そのままおいしい脂肪0 プレーン】
原材料:乳製品、乳たんぱく質
「乳製品」とはおそらく生乳から脂肪分を除いた無脂肪牛乳で、
「乳たんぱく質」とはカゼイン等を加えているのだと思います。
ヨーグルトは乳酸菌が作り出した酸でたんぱく質を固めたものなので、たんぱく質を多くすることで固まりを強化しているのでしょうか?
なんとなく、固まりにくい疑惑が払拭されました。
……てっきり固める添加物でも入っているのかと思いました。
完成したヨーグルトから何かを添加して脱脂しているのでもなさそうです。
おそらく原料になっている無脂肪牛乳も、バターを作る工程で発生する脱脂乳のような作られ方だと思われます(ソース無し)
そうすると「あら、大丈夫そう」と安心する心理も不思議です。
どこで油脂の加工を警戒するイメージができたのでしょうか?
さて、脂肪0ヨーグルトのお味ですが「コク」などで通常タイプに軍配が上がるようです。
豆乳のヨーグルトを食べてみましたが
「君がヨーグルトだと名乗るならヨーグルトでいいよ」
といった、ヨーグルトと言われればヨーグルトの味、でした。
やはりまだまだ脂肪の魅力にたぶらかされることになりそうです。
私の「座右の銘」候補である
【ニクヅキにウマイと書いて脂】
の通りに、カロリーも味のうちだとさらに確信いたしました。
参考:
新・実学ジャーナル「乳酸とヨーグルト」
東京農業大学短期大学部醸造学科教授 中西載慶
http://www.nodai.ac.jp/hojin/journal/images/j_1103/p6.pdf
岐阜県立恵那高等学校サイエンスリサーチⅢ
平成25年「乳酸菌の研究」
http://school.gifu-net.ed.jp/ena-hs/ssh/H25ssh/sc3/31307.pdf
農林水産省「すぐにわかるトランス脂肪酸」
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/
明治ブルガリアヨーグルト倶楽部
http://www.meijibulgariayogurt.com/product/450g-LB81-plain.html