【メモ】大量生産された味噌の健康への効果はどうなのでしょう

メモ
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さて、先日は納豆の健康効果について書きました。
【メモ】納豆の健康への効果はどうなのでしょう
その時にお味噌汁も健康にいいとされているけれども、それって昔ながらの伝統的製法の味噌でしょう?スーパーで売っている大量生産の味噌でも効果は大丈夫なのかしら?と考えたので調べてみました。

結論としては、HPや原材料を確認したところ有名大手メーカーさんの味噌でも健康効果は期待できそうです。
ネットなどでは「大量生産されたものは発酵させずに香料と着色料で味噌っぽくしている」が前提として書かれていることがありました。
でも”みその表示に関する公正競争規約”には
第2条(1)大豆若しくは……略……これを発酵させ、及び熟成させたもの
となっているので、普通にお店で「味噌」と表示して売っているものは大豆を発酵させたものなので健康効果は期待できるとされます。
そもそもネットなどで大量生産されたものは発酵させていない、と言われているのも根拠が乏しいです。
でも発酵期間が大量生産の方が短いのは事実で、発酵していないと思われてしまうのも無理もないです。
工程や菌の改良が行われているので期間が短縮されているようです。

まず、お味噌汁が身体にいいとされていることは
1.必須アミノ酸やビタミンB群が豊富に含まれている
2.生活習慣病を抑制
3.アンチエイジング
が、代表的なものです。
これらが大量生産された味噌でも健康効果があるか考えてみると

1.必須アミノ酸は身体にとって必要なアミノ酸で、味噌には8種類が含まれています。
これは大豆が発酵の過程で分解されることによって生成されるものです。
また、ビタミンB群も大豆由来なので大豆を発酵させて製造されているものなら大量生産の味噌でも効果があると考えられます。

そもそも大豆は栄養が豊富ですが、消化吸収があまりよくありません。
しかし味噌は発酵により大豆がすでに分解されているので吸収されやすくなっています。
「でもお味噌汁1杯に大さじ1くらいしか使わないから含まれている栄養もたいした量ではない」
と、思いがちですが味噌の大豆は分解されているので3~4杯のお味噌汁で、1日の摂取目安量とされる豆腐半丁くらいの大豆タンパク質に相当します。
あまりお味噌汁に栄養価があるって考えていなかったので意外です。

2.生活習慣病の抑制については、味噌にはコレステロールを抑制するリノール酸などが含まれています。
こちらも発酵する過程で大豆が分解されて生成されます。
よって大量生産された味噌でも大豆が分解されているはずなので、リノール酸の存在が期待できます。
(生活習慣病の抑制については大量にあり過ぎてあっさりまとめてしまいました)

3.アンチエイジング効果も、老化を抑制する抗酸化作用があるメラノイジンが含まれています。
これは茶色になっている褐色成分で、メイラード反応によって生成されます。
あれ、メイラード反応って糖化のことで身体に悪いんじゃなかったんでしたっけ?
糖化は身体の中の糖とタンパク質が結びつく現象で、血糖値が高い状態が続くと起きやすくなります。
糖化を体内で起こすと肌の老化を促進させてしまいますが、食品からメラノイジンを摂取すると身体によい効果があるそうです。
あら、知りませんでした!
メラノイジンの抗酸化作用で細胞を若々しく保ったり、血流改善や整腸作用の効果があったりします。
これからはアンチエイジングのためにお味噌汁をガブ飲みします!!!

よって大量生産された味噌でも(発酵で大豆が分解されているなら)健康効果が期待できるとします。

しかし、いくらアンチエイジングが期待できても塩分が気になるところです。
ところが、同じ塩分濃度の食塩水とお味噌汁ではお味噌汁の方が血圧上昇に影響しにくいという研究論文があるそうです。
さらにお味噌汁の具材もカリウム(海藻や野菜)を含むものが多いのでナトリウム(塩分)が排出されやすくなっています。

あら、お味噌汁って意外と素敵!と思いますが、塩分は塩分なのでお出汁をしっかり効かせて無駄に濃い味にならないようにこれからもなるべくお味噌汁は作っていきます。


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