投資家が「お金」よりも大切にしていること
藤野英人/著
星海社/発行
Twitterで「泣いた」と紹介されていたので読んでみました。
(実際は、泣きポイントは人それぞれということで)
ファンドマネージャーという、人から預かった資産を運用するプロが書いたお金の本です。
投資のコツとかではなく、もっと哲学的な感じです。
私は今までも使ったお金の対価は漠然とイメージしてきたつもりでしたが、その先の消費行動についも説明されています。
対価の他の意味については考えることなく、無意識にお金を使ってしまっていたことを実感しました。
分かっているつもりだったけれども実行できていなくて、これからは肝に命じようと思ったのが「未来に投資する」です。
よいプレゼンは未来について語るという例が挙げられていて、現在の日本の停滞がここの辺りにありそうでした。
お金について知らないから「お金=悪」となるそうです。
お金の話はタブーというか、はしたない感覚が自分にもありました。
私はどこで清貧を良しとする考え方を身に着けちゃったのでしょうか?
そして、ひふみ投信を運用されている方が「お金よりも大切なものがありますか」と問うことが意外でした。
道徳の授業的には誰でも言えることですが、きちんと表現されるってなかなか無いかなと。
きれいごとばかり書いてある感じなのですが、どれも納得できます。
もっときちんと、お金について向き合おうと思えました。
最後が「エイヤ!」で結ばれているのが象徴的です。
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