【本】女子をこじらせて/雨宮まみ著

女子をこじらせて

雨宮まみ/著
ポット出版



Twitterで能町みね子さんと北条かやさんが「こじらせ」について揉めているの(現在はもうそれだけではなくなっていますが)を見て本書を「そうだ、読もう読もうと思ってんだ」と思い出しました。

読むまでは少しは当てはまるのかもしれないな、という程度の「こじらせ」の認識でした。
でも、そうだそうだ私もこんな感じだったとすっかりなかったことにされている心情を思い出します。
池の底に沈んでいたオリがもわもわと浮いてくるようでした。

気持ち悪い自分を思い出せます。

忘れていた、自意識過剰で卑屈な自分が部屋のすみに立っているようでした。
当時はどうしてあんなに自分に自信がなかったのでしょうか?
雨宮まみさんは個性的なファッションに傾倒されましたが、私はひたすら地味に傾倒しました。
暗い色のダボっとした洋服ばかりを選んで着ていたような気がします。

社会人となった雨宮まみさんは、学生のころのような「こじらせ」とはまた違った「こじらせ」かたをします。
他者の視線を気にしすぎる自分から、内面の落としどころを見失う自分へ。
すっかり大人になって鈍くなったからか、私はこの感情にどうやって折り合いをつけていったのか思い出せません。
こじらせる前に治ったと思い込むことで、折り合いをつけているのかもしれません。

「女子」を「こじらせる」とういう言葉は、今まで池の底に沈めていたものに名前があったんだと気づかされるものでした。