Twitterで湘南ベルマーレサポーター有志によるブログ記事を1日ずつ投稿する、アドベントカレンダーの募集がありました。
アドベントカレンダーとは
Adventar
http://www.adventar.org/
湘南ベルマーレ Advent Calendar 2015
http://www.adventar.org/calendars/997
ゆるいサポーターなので熱く語れる身分ではないと思ったのですが「あのとき」の感謝の気持ちをお伝えしてみようと立候補しました。
12月11日のiliacloneさん「2010年4月。ベルマーレにハマった日」とネタがかぶり気味なのは気づかなかったことにしていただけると幸いです。
(本人が一番、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、と思いました)
私が初めて湘南ベルマーレの試合を観に行ったのはいつの年か思い出せないのですが、J2の真ん中より下あたりの順位が定位置だった頃です。
サッカーのルールは「キャプテン翼」で知ってはいましたが、プロの試合を生で観るのは初めてでした。
その日は7ゲート(バックスタンドのホーム寄り)から入場しました。
席はガラガラ(当時)なのに、一ヶ所に人がたくさん集まっているから「あの辺が観やすいのかな?」と、その集団のそばに座りました。
今、思えばその集団の人たちは立って観戦する熱心なサポーターさんです。
当時はゴール裏の8ゲートを開けていなかったので、やむなく7ゲートで活動されていたのです。
しばらくするとその集団の1人がおずおずと私たちに近づいてきました。
「自分たちはこれから応援で大きな音を出すので、ビックリさせてしまうかもしれないから、もしよかったら席を移動したほうがいいですよ」
と、言いに来てくれたのです。
ちょっとっっ!当時の私、どれだけ場違いなオーラを出したらそんな声がかかるの!?
(赤面)
後から知ったのですが、他のチームのサポーターはこんなに優しくない、と。
ピクニック気分でうろちょろしてると嫌な顔をされる、とか。
たしか、声をかけに来てくださったときの私は駅ビルの地下で買ってきた大福か桜もちをパクついていたはずです!!!
うとまれても仕方のない、物見遊山のピクニック気分満載でした。
それからは「大きな音がする」と心の準備ができていたので、試合を観ながら時々サポーターに感心するなどして楽しく観戦しました。
「あの前の人は、途中で疲れたらどうするのかしら?」
(今、思えばコールリーダーです)
「あの前の人に、差入れするファンはいるのかしら?」
(今、思えばコールリーダーです)
初観戦での、居心地のいい、サポーターは親切だったという記憶は、私をそれからもポツリポツリとホームゲームに足を運ばせました。
配布された歌詞カードでチャントを歌えるようにもなりました(本当に参考になりました)
雨上がりの試合の日に、イスが濡れてるだろうなと思って行ったらサポーターの人たちが拭いてくださってました。
お休みの自動車教習所で場所を借りて、ビッグフラッグのお手入れを人知れずされてもいました。
「湘南ベルマーレのサポーターは厳しさが足りない」というようなことを聞いたことがあります。
でも、私は湘南ベルマーレサポーターのお行儀の良さは誇りでもあります。
あの、懐がフカフカで間口が広い雰囲気がなければ、私は少しずつ試合に足を運ぶ回数が増えていかなかったと思います。
「思い切ってシーズンシート買っちゃう?!」と決心するまで回数は増えました。
2009年のJ1昇格がかかった初アウェイの甲府戦では、見ず知らずの人と抱き合って泣きました。
今までになかった経験です。
本当に私の人生においてベルマーレというフォルダは、毎年内容が色鮮やかに充実していきます。
春先にチームの調子が良くても「夏が終わるまで信じられない」と用心深くなったり。
執拗に的外れな選手批判をしている人の後頭部をにらみながら歯ぎしりしたり。
主力選手を涙で送り出したり、好きだった選手が契約満了になったり。
公式が発表するまで信じないと思いながらも報道に一喜一憂したり。
(↑毎日がイマココ)
所用で試合を後半から観戦したら大量失点に愕然としたり。
「お金なんだよぅぅぅぅ!」と叫んでみたり。
本当に、今までなかった経験ばかりです。
(あれ、目から汗が)
拝啓 あのときの声をかけてくださったサポーター様、お元気ですか?
今もきっと毎試合「たのしめてるか。」と思います。
もう最近のホームは念願の満員で、あのときほどのんびりしていませんね。
あなたがあのときに蒔いた小さな親切のタネは、
ちゃんとお布施をするような立派なサポーターに育ちましたよ。
今年も本当に「たのしめました。」
来年もきっと「たのしみますね。」
ありがとうございました。
私もShonanBMWスタジアム平塚で小さな親切のタネを蒔いていきますね。 かしこ