【本】コピーの教え/鈴木康之著

名作コピーの教え

鈴木康之/著
日本経済新聞出版社


私はクラウドワークスでライティングや記事作成の仕事を細々と受注していて、現在はどうしたもんかと模索中です。
クラウドワークスとは、インターネット上で個人・法人が仕事を発注・受注できるシステムで、個人だと在宅のまま仕事を受けられます。

そのクラウドワークスで「ネーミング・アイディア」という仕事の種類でコピーライティングの募集がありました。
そこでコピーライティングに応募してみたら、あえなく不採用でした。
採用された作品はもちろん、不採用の作品も閲覧できたので見てみたら、不採用のものはちょっとそれは…というものが多かったのです。
いや、不採用の私が言う立場ではないのですが、推敲さえもしていないようなものが結構ありました。

もともと文章を書くことについて改めて勉強したいなと感じていたところだったので、コピーを書くことについても本を読んでみることにしました。
本書は世に出たコピーを参考に解説されています。
でも著者は「有名コピーライターを紹介するための名作コピーを選ぶのではなく、あなたにとって勉強になりやすい名作コピーのほうを選びました」としています。
この本の狙いは「言葉をゆっくり注意深く探りながら吟味し、書き手の技を吸収する職業習慣を身につける」ことになっています。
読み手、聞き手のプロの姿勢になってからこそ書き手のプロになっていくそうです。

章立てでレクチャー1の「コピーの入り口」からレクチャー12の「書くトレーニング」へと続いています。
そして章ごとに「教え」がちりばめられています。

「教え」を拾い読みだけしても、ふと考えさせられるものばかりでした。
著者は「ゴルフで得たものはゴルフに返す」という名言を例えて本書でも「コピーで得たものはコピーに返したい」と務めてこられたそうです。

短歌の解説のような、小説とは違うけれども、言葉を扱うことについては普遍的な本質が凝縮されているような本でした。
ゆっくりと読みたい本です。