【本】シンプルに書く 伝わる文章術/阿部紘久著

シンプルに書く
伝わる文章術

阿部紘久/著
飛鳥新社



読んだ本の感想をブログに書くにあたり、書評についての書籍「ニッポンの書評」(豊﨑由美/著)を読みました。
そして漠然と、

私の文章はどうなのかしら?

と、思ったのです。
読書感想文の書き方はおろか、そもそも具体的な文章の書き方を習っていないような気がしました。
外国では子供のころにみっちり習うらしいので、テクニックというかルールを知りたくなりました。
そんなことを考えながら生活していると目に留まりやすくなるのか、Twitterで本書が紹介されていました。

「シンプル」という題名からも、本書もシンプルな構成です。
細かい章立てで、すっと頭に入ってきます。
原文を例題にして改善文を提示してあります。
確かに改善文の方が美しい文章です。
無意識だったことを明文化されたような、霧が晴れるような気持になります。

筆者は海外赴任経験があるのですが、母語による「誰にでも分かる言葉で表現」することがビジネスの成功につながると述べられています。
それができないと、外国語でも表現できないそうです。
国際社会の場で日本語力が鍛えられるというのも意外です。
シンプルに表現することによって、自分の考えが明確化されるというのも納得がいきます。

巻末付録の「いい文章を書くためのヒント 総覧」を読むだけでも美しい文章を書く要点がつまっていて、何度も読み返したくなりました。

【美術館】No Museum, No Life?これからの美術館事典/東京国立近代美術館

「No Museum, No Life?
これからの美術館事典
国立美術館コレクションによる展覧会」
東京国立近代美術館
2015.6.16 – 9.13 企画展
IMG_2251
行ってまいりました。
ちょっと都内へ出るので、ついでに他の用事を作ろうと調べたら変わったコンセプトで面白そうと思いました。
上野にある美術館は行ったことがありますが、竹橋の近代美術館は初めてです。

木場にあるのも現代美術館…近代?現代?ここで館名に違いがあることにハタと気づきます。
普段は意識していませんでしたが扱いが違うんですか?!
検索してみると、近代美術と現代美術は近代史と現代史みたいな感覚なのですね。
(諸説あるらしいので明言は避けます)
国立の現代美術館は無いようなので、国立近代美術館では現代美術も含まれているようです。

今回の企画はテーマが「美術館」の美術展です。
美術館にちなんだテーマを事典のように構成してます。
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atalogue 【カタログ】
ollection 【収集】
onservation 【保存修復】
uration 【キュレーション】

だけでもこれだけのキーワードが並びます。
AtoZで36のキーワードが紹介されていました。

絵も展示してあるのですが、どこか博物館のようです。
絵画以外の展示も照明であったり、梱包であったりと様々です。
搬入中の映像や、展示をするにあたっての打ち合わせの資料もありました。
美術にまつわる企画なので、いつもとは違う視点で美術を見られて参考になります。

さて、そろそろ帰ろうかとしたら校外学習の中学生の団体が入場してきました。
「賑やかそうで嫌だなぁ、あまり近づかないように気を付けよう」
と、正直思ってしまいました。
でも、先生がきっちり指導されているのか、とてもお行儀がよかったです。
それでもやはり授業の一環なので退屈そうな子も、興味深く見ている子もいました。
普段の美術館では大人ばかりで、こんなにも集中して絵を見ている人を見ることはなかったです。
これからの人生でこの美術展を見たことが基礎になる子もいるのかと思うと、すごいものを目撃してしまったようでした。
中学生たちも最初に観た美術館が形式ばった展示ではなかったのは、とても良かったのではないでしょうか。

帰りがけにミュージアムショップに寄ったら、岸田劉生の「麗子肖像」のメモパッドがありました。
需要があるから供給されたことを思うと、美術界の奥深さを感じました。
そうか、麗子肖像のメモパッドは需要があるのか!

【本】投資家が「お金」よりも大切にしていること/藤野英人著

投資家が「お金」よりも大切にしていること
藤野英人/著
星海社/発行



Twitterで「泣いた」と紹介されていたので読んでみました。
(実際は、泣きポイントは人それぞれということで)

ファンドマネージャーという、人から預かった資産を運用するプロが書いたお金の本です。
投資のコツとかではなく、もっと哲学的な感じです。
私は今までも使ったお金の対価は漠然とイメージしてきたつもりでしたが、その先の消費行動についも説明されています。
対価の他の意味については考えることなく、無意識にお金を使ってしまっていたことを実感しました。

分かっているつもりだったけれども実行できていなくて、これからは肝に命じようと思ったのが「未来に投資する」です。
よいプレゼンは未来について語るという例が挙げられていて、現在の日本の停滞がここの辺りにありそうでした。

お金について知らないから「お金=悪」となるそうです。
お金の話はタブーというか、はしたない感覚が自分にもありました。
私はどこで清貧を良しとする考え方を身に着けちゃったのでしょうか?

そして、ひふみ投信を運用されている方が「お金よりも大切なものがありますか」と問うことが意外でした。
道徳の授業的には誰でも言えることですが、きちんと表現されるってなかなか無いかなと。
きれいごとばかり書いてある感じなのですが、どれも納得できます。
もっときちんと、お金について向き合おうと思えました。

最後が「エイヤ!」で結ばれているのが象徴的です。

【TV】しくじり先生 紀里谷和明 映画監督

しくじり先生 俺みたいになるな
テレビ朝日 毎週月曜日20時放送

毎週、過去に失敗した経験を持つ人が講師となって体験を語る番組です。
2015年8月3日放送の講師は、映画監督の紀里谷和明さんでした。
賛否両論の映画「CASSHERN」の監督さんであり、歌手の宇多田ヒカルさんの元・配偶者の方です。
紀里谷氏は映画界の慣習に従わなかったり、ビッグマウスで嫌われます。
また、作品も少し前衛的過ぎたので厳しい批判を受けました。

番組の生徒役で映画評論家の有村昆さんが出演されていました。
有村氏は、キャスターの丸岡いずみさんの配偶者ということで顔と名前を覚えたような気がします。
バラエティー番組ではお坊ちゃま育ちのキャラクターで、憎めない感じでした。
職業が映画評論家とのことだったので「評論して食べていけるなんて楽そうだなぁ」と思っていました。

…すみません、豊﨑由美さんの「ニッポンの書評」という本を読むまでは。

番組中に紀里谷氏は、当時映画を酷評した評論家として有村氏を名指ししました。
有村氏は「やっぱり来たか」という感じで、穏やかに、当時の自分の考えを述べていました。
インターネットで検索してみても、番組中の有村氏のことを「ヘラヘラしてた」と評されていたように有村氏には分が悪い場でした。
でも私には、一歩も引かない、事を荒立てないギリギリの毅然とした態度に見えました。

書評家の豊﨑さんによると、書評には背景があるそうです。
それまでに読んだ本の蓄積などによる力が、背景となるそうです。

よって有村氏はたくさん観た映画の蓄積の背景をもって、自分の責任で映画「CASSHERN」を批評したことに揺るぎがなかったのです。
批評をするって大変なことで、しっかりした背景が無いと説得力もないし、評した言葉が空虚になってしまいます。
批評家って実はスゴイと思いました。
(でも、後で有村氏の映画鑑賞は数作品を別モニターで同時に流しっぱなしにするスタイルと知り、私の目も節穴だとトホホな気持ちになりました)

紀里谷氏は番組のまとめの言葉として、
「どんな仕事をしている人でも
どんな作品を作っている人でも
リスペクト(敬意)を持って接したい…批評家以外は!」
とおっしゃっていました。

そんな、紀里谷さんってば、
どんな仕事を→批評
どんな作品を→批評
ってことで、批評家もリスペクトを持って接してあげてください。

という、紀里谷和明映画監督が講師だった番組なのに有村昆氏が印象に残ってしまいました。

【本】ニッポンの書評/豊﨑由美著

ニッポンの書評
豊﨑由美/著
光文社新書



書評についての本です。
ブログを書くにあたって、読んだ本について書くのは読書感想文以来だなと思ったのです。
そして、ふと、宿題で読書感想文は書いたけれども書き方って習ったっけ?と思ったのです。
なので書評について調べてみようと思い、検索したらこちらにたどり着きました。

まず、自分で書くにあたって「粗筋ってどこまで書いていいの?」が疑問でした。
ビジネス書とかだったら内容がほとんど分かってしまう気がします。
ネタばらしについては豊﨑さんも言及されていて、また日本と海外の書評の違いも紹介されています。
粗筋のまとめ方で書き手の差が出るようです。

そして知らなかったのが、書評と批評の違い。
意識してませんでした。
書評は本を読む前に読まれるもので、批評は読んだ後に読まれるものだそうです。
なので、書評は読者の「読みたい」を引き出しながらもネタばらしをしないものなのだそうです。
難しい!

また、同一作品の書評を複数紹介されています。
書き手が違うと全然違うものになります。
豊﨑さんによると、書評には背景があるそうです。
それまでに読んだ本の蓄積などによる力が。
「その人にしか書けない書評。」
想像より奥深いです、書評。

巻末にはメディア史研究者の大澤聡さんとの対談があります。
「ガラパゴス的ニッポンの書評~その来歴と行方」
大澤さんは書評の歴史を研究されています。
呼び名の起源から職業としての書評家について語られました。

今までは書評は雑誌のすみに載っているもので、あまり意識していませんでした。
これからは、機会があれば同一作品の書評を読み比べて筆者の背景を堪能してみたいです。
後でちゃんと文章にまとめる、と思いながらする読書もまた自分の中での蓄積が変わってきそうです。
自分の読書の背景を意識せざるをえないことになりそうです。

「桂竹わ」さんの落語会に行ってきました

第二回 木木亭落語会に行ってきました。

通りかかったお店の前の看板に、落語会のお知らせがありました。
出演者の「桂竹わ」さん、聞いたことある…
ああ、前に行った寄席で前座をやった人だ!
竹わ(ちくわ)という面白いお名前なので覚えていました。
その時の落語が面白かったので申し込んでみます!

そのお店は、店舗を貸切にして落語を披露する機会を提供しているようです。
知らなかったのですが、わりと他の飲食店でも開催されているらしく、今度から注意して貼紙をチェックしたいと思います。

当日は小さいお店で通常営業の片付けもあるだろうし、早く行ってもご迷惑かと開演15分前に到着。
…他のお客さんはみなさんお揃いで、最後の入場でしたよ。
真ん前の席しか空いてません。
ある意味ラッキーです。
年齢層が高めなのはさすが落語です。
名前が書いてある紙(めくり?)が達筆だなぁとながめていたら、ハンガーに掛けて吊ってありました。
手作りだわぁw

演目は「転失気(てんしき)」でした。
知ったかぶりが出てくる噺です。
(落語って知ったかぶり登場率が高いですよね)
調べたら、程よい短さで前座噺として好まれるらしいです。
とても聞き取りやすい声で、テンポも良くてあっという間に時間がたちました。
(たまに真打のかたでも船を漕ぎそうになることあります)
前の寄席でも楽しかったので、竹わさんのファンになりました。
とても聞きやすい落語なので是非、昇進していただきたい!

この落語会は、落語の後にお茶とケーキが出ました。
お店の方たちが裏でお茶の準備をされながら落語で笑っていて、
心から桂竹わさんを応援されているのが伝わってきました。

お茶の時間に竹わさんと少しお話ししたら、前座さんメのディア出演は師匠の許可なしではNGなのですね。
ネット配信などで手軽にお姿を拝見とはいかないようです。
しばらくは地道に活動をチェックしていきたいです。
会計士を目指してからの転身だそうなので、そのご経験は他の落語家さんには無い味になっていかれるかと期待です。

最後は名前が書いてある紙(めくり?)を持って帰られてました。
あの達筆は商売道具だったのですね。

しばらくの間は落語会を上演されたお店の近くを通った時に、メガネのひょろっとした若者を見かけると「竹わさんっっ!!??」と振り返ってしまいました。
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【桂 竹わ】プロフィール
桂竹丸門下(2014年入門)・前座

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↑ちょっと設定にだいぶん手こずったので、記念にとっておきたいです。

無事に開通できて、よかったよかった。